原型製作 こぼし
© 永井 豪/ダイナミック企画
*******この作品について******
はい,3作目にしてようやくノーマルコスチュームの如月ハニーです。 2作目のスク水バージョンでは力の溜めのポーズでしたので、 それが一気に解放されたような元気な作品にしたかったのです。 そのため、縮尺は変わっていないのですが前作に比べて身長が大きく感じられるようです。 モチーフとしては新ハニー1〜4話のオープニングの中でくるくると回りながら変身するシーンから選んでいます。 回転に合わせてなびく髪と腕のリボンで動きを感じさるように心がけましたので、 回転ディスプレイに飾ったりしたら見栄えがするんじゃないかと思います。 部品割りは、マスキングがなるべく少なくて済むように分割しました。 これは購入してくださった方にできるだけストレス無く完成してもらうため・・・もありますけど、 実は版元提出用完成品製作の労力を少しでも減らしたいというのがホントの目的だったりします。 というわけで、今回は首ハートなどのアクセサリーも別部品になりましたので、 細かい部品をなくさないようにお気を付けください。 しかし、スカートの部品を見たスタッフからご意見、 「おしりがずいぶん大きいね」、ですと。 だってなんだか・だってナイスバディーなんだもん♪。 ほんとは、おしりの小さなをんなのこ♪、のはずなんですけどねえ〜・・・。 まあそれはともかく、新でのコスチュームは、旧作ではワンピースにロングブーツと70年代ファッションを 感じさせるものだったものがセパレートにショートブーツへとフルモデルチェンジされています。 旧作では年齢設定が16歳とまだ幼さの残る体型だったものが、新では18歳位に設定年齢が上がって 大人びた体型になっていますので、このコスチュームのデザインはなかなか似合っていると思います。 ノースリーブのデザインが踏襲されているのは女性の肩口のお色気が隠れないで済みますし、 またぴちぴちのミニスカートとショートになったブーツのデザインが気に入っていて、楽しく作れました。 上着の色はOVA第1話ではオレンジだったものが2話以降はピンクに変更されていますが、 私としてはピンクの方が髪の黄色、スカートの空色と良くマッチしていると思います。 今回、特に力を入れたのが顔の造形でして、笑った口の表現を今のスタンダードとは まったく違った方法をとってみました。 私の方法論としては、目は出来るだけ小さく、口は出来るだけ大きく、を心がけています。 永井 豪先生のキャラクターの表現、特に感情豊かな表情の造形にはマッチしている方法だと思っています。 また、眼球はなるべく球面になるようにしています。 まあアニメの眼球は頭蓋骨に収まるような大きさとして表現することは到底不可能なので、できるだけ、ということです。 しかしまあ、この表現には賛否両論あるようで、イベントでの展示品への反応は真っ二つに分かれまして、 気に入ってくださった方はじっくりと見てくださり、そうでない方はちょっと見てすぐにぷいっと顔を背けて 立ち去ってしまわれました。 アニメ顔に慣れた方には、リアルがかった造形が気持ち悪いと感じられたのかもしれませんね。 しかし、これが私のスタンダードですので、今後もこの方法で作って行くつもりです。 どうぞ温かい目で見守ってやってください。 さて、次回はどんな作品にしましょうか。 そろそろハニー以外の脇キャラも作りたいし・・・。 それでは、次回キューティーハニーにご期待ください。 |