スクール水着ハニー製作記・(その6)

サフ塗り1回目

ファンドで仕上がったらいよいよサーフェーサーで下地処理を始めます。
第一回目は、吹き付け用に薄めたサーフェーサーを筆で全体に染みこませるように塗ります。
少々下地が透けてもむらが出来ても問題ありません。
とりあえず全体を覆うように塗っていきます。

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けっこう気が付かなかった隙間などに染みこんで補強効果もあるようです。

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サフ塗り2回目

サフ塗り2回目はエアーブラシを用いて全体が均一なグレーになるまで塗り重ねます。
こうすると、今まで気づかなかった毛羽立ちや凹みがよく分かるようになります。

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私は缶入りのサーフェーサーは用いず、瓶入りのサーフェーサー1000を3〜4倍に薄めて エアーブラシで吹き付けて使っています。
この方が厚吹きにならず、また塗膜が薄くなってしまいやすい場所に、 研磨で下地が出てしまわないように予め厚目に塗り重ねるのも簡単です。

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研磨1回目

下塗りが良く乾燥したら、まず全体を細かいスチールウールで磨きます。
これによって毛羽立ちは取り除くことができます。
ファンドの地まで削らないように丁寧に磨くと、無数の傷が確認できます。
磨き終わったらもう一度サフを吹いておきます。

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サフを吹くとまた凹みが目立ってきますので、凹みはラッカーパテで埋め、よく乾燥させます。
乾燥したら400番の紙ヤスリで余分なパテを削っておきます。
他の部分も軽くペーパー掛けして、またサフを吹きます。
サフ吹きと研磨を何度か繰り返すとディテールの隅や筋彫りが埋まり気味になってしまう場合がありますが、 そのときにはファンドの時と同じように鋭くないスパチュラで慎重に押し込むと回復できます。

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このサフ吹き、研磨の作業は、表面がきれいになるまで何度となく繰り返すことになるわけですが、 単調な作業ですのでひとえに根気との勝負かも知れません。
実はこの原型ではここが一番長い行程でして、約一か月の間、サフ吹いては磨き、 磨いてはサフを吹き・・・を繰り返していたのです。
ただ、あまり何度もサフ吹きを繰り返すと当然ながらディテールが埋まり気味になったりエッジがだれて、 ぼってりした印象になってしまうこともあります。
ですので、毎回次のサフ吹きに移る前に慎重に研磨漏れの無いように点検するようにします。
私の場合には、大体サフ吹き3〜4回で仕上げるように心がけています。

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さて、次回はあっという間に原型編最終回。
サフ仕上げの完了した原型と、外注に出す直前の注意点などをお話ししたいと思います。

つづく。

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